
Queue株式会社は、URLを入力するだけでカスタマージャーニーマップを自動生成できる無料ツールを公開しました。AIがWebサイトを解析し、顧客の認知・比較検討・意思決定の流れや検索クエリ、AIプロンプト、推奨コンテンツを可視化し、SEO・LLMO施策を支援します。
カスタマージャーニーマップの作成は、重要とわかっていても着手できない施策の代表格です。ワークショップに数時間〜数日、完成しても形骸化——そんな課題を解決するAIツールが登場しました。本記事では、WebサイトのURLを入力するだけでカスタマージャーニーマップを自動生成するツールの仕組みと、生成結果をSEO・LLMO施策に活かす具体的な方法を解説します。
目次
- カスタマージャーニーマップとは
- AI検索時代にジャーニーマップが重要な理由
- 従来のジャーニーマップ作成における課題
- AIでカスタマージャーニーを自動生成する方法(ステップ別解説)
- 生成される3つのアウトプットの読み方
- ジャーニーマップをSEO・LLMO施策に活かす方法
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
カスタマージャーニーマップとは
カスタマージャーニーマップとは、見込み客が自社サービスや商品を認知してから購買・契約に至るまでの行動・心理・疑問を時系列で整理したものです。
一般的にはファネルの3段階に分けて整理します。
- TOFU(Top of Funnel)=認知・課題認識フェーズ 自社をまだ知らない段階。顧客は課題をぼんやりと感じ始めている
- MOFU(Middle of Funnel)=比較検討フェーズ 解決策の存在を知り、複数の選択肢を比較している段階
- BOFU(Bottom of Funnel)=意思決定フェーズ 特定のサービスに絞り込み、最終判断をしようとしている段階
この3段階を把握することで、「どの段階の顧客に向けたコンテンツが不足しているか」「どのキーワードで流入させるべきか」が明確になります。
AI検索時代にジャーニーマップが重要な理由
ChatGPT・Gemini・Perplexityなどの生成AIが普及したことで、顧客の情報収集行動は大きく変化しています。課題の認識段階から比較検討、最終的な意思決定まで、あらゆる局面でAIへの直接質問が当たり前になりつつあります。
この変化がSEOやコンテンツ設計に意味することは明確です。従来の「検索クエリ」に加えて「AIへの質問文(AIプロンプト)」まで把握しなければ、LLMO(Large Language Model Optimization)施策——ChatGPTやGeminiなどAI検索での露出を高める施策——を正確に設計できなくなっています。
顧客が各段階でどんなプロンプトをAIに投げかけるかを把握できていないと、コンテンツを量産しても的外れになりかねません。ジャーニーマップはその設計の起点となります。
従来のジャーニーマップ作成における課題
ジャーニーマップの重要性は広く認識されている一方、実際に運用できている企業は多くありません。その背景には以下のような課題があります。
作成コストが高い 複数人でのワークショップ形式が一般的で、数時間〜数日を要します。担当者の工数が取れず着手できないケースが多い状況です。
属人化しやすい 担当者の「感覚」や「想像」に依存するため、組織として共有しにくい成果物になりがちです。
施策に直結しない 検索クエリやAIプロンプトまで落とし込まれないことが多く、コンテンツ制作に転用しにくい状態で止まります。
形骸化する 一度作ったきり更新されず、事業やサービスの変化に追いつかなくなります。
AIでカスタマージャーニーを自動生成する方法
Queue株式会社が提供する「カスタマージャーニー設計ツール」を使うと、URLを入力するだけでジャーニーマップが自動生成されます。アカウント登録不要・無料で利用できます。
Step 1 ツールにアクセスする
以下のURLからアクセスします。
https://umoren.ai/free-tools/customer-journey
Step 2 自社サイトのURLを入力する
入力欄に自社サイトのURLを貼り付けます。トップページのURLで問題ありません。入力後、AIが以下の処理を自動実行します。
- URLのページ内容をクロール・解析
- 事業概要・ターゲット顧客・提供価値を抽出
- その事業固有の購買プロセスと顧客像を推定
- TOFU → MOFU → BOFUの3段階に沿ってジャーニーマップを生成
処理は数分で完了します。
Step 3 生成結果を確認・ダウンロードする
「事業サマリー」「購買ファネル」「カスタマージャーニーマップ」の3形式で結果が出力されます。マップはExcel形式でダウンロードでき、チーム共有や施策会議の資料としてそのまま活用できます。
生成される3つのアウトプットの読み方
1. 事業サマリー
AIが解析した「事業概要」「ターゲット顧客」「提供価値」がカード形式で表示されます。
確認のポイントは、AIが自社をどう理解しているかです。実態とズレている部分があれば、サイトの情報設計や文章表現に改善の余地があります。LLMO施策の観点では、ChatGPTやGeminiなどのAI検索エンジンに正確に認識されているかの点検材料として機能します。
2. 購買ファネル
TOFU → MOFU → BOFUの3段階で、顧客の検討がどのように進むかを視覚的に整理したものです。
「自社のコンテンツはどのファネル段階に偏っているか」「どの段階が手薄か」を俯瞰する起点として活用できます。
3. カスタマージャーニーマップ
ツールの核となるアウトプットです。各ファネル段階について、以下の5項目が1枚の表に整理されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ユーザーの状態・心理 | 焦り・興味・期待など、その段階での感情と状況 |
| 課題・ペイン | 顧客を動かしている具体的な悩み |
| 顧客が抱く疑問 | 友人・Google・AIに尋ねるリアルな問い |
| 検索クエリ/AIプロンプト | 実際に入力されうる検索語句やAIへの質問文 |
| 推奨コンテンツ | その段階の顧客を捉えるために用意すべきコンテンツ |
ジャーニーマップをSEO・LLMO施策に活かす方法
コンテンツの抜けを特定する
現在の自社コンテンツをTOFU・MOFU・BOFUに分類し、ジャーニーマップと照らし合わせます。「比較検討フェーズのコンテンツが全くない」「認知段階ばかりで転換につながっていない」といった偏りが一目でわかります。
SEO・LLMOキーワードのリストを作る
「検索クエリ/AIプロンプト」の列に表示されたキーワードは、そのままコンテンツ制作のインプットとして使えます。特にAIプロンプトは、ChatGPTやGeminiに質問されやすい文脈を示しているため、LLMO施策のコンテンツ設計に直結します。
チームの共通言語にする
ダウンロードしたExcelを会議資料として使うことで、営業・マーケ・コンテンツ制作チームが顧客理解の共通認識を持てます。「この顧客はMOFUにいるから比較軸を整理したコンテンツが必要」という議論ができると、施策の方向性がブレにくくなります。
定期的に再生成して鮮度を保つ
URLを入力し直すだけで何度でも再生成できます。サービス内容や訴求ポイントが変わったタイミングで更新することで、常に現状に即した設計を維持できます。
よくある質問(FAQ)
Q. 入力するURLはトップページでいいですか? トップページで問題ありません。サービスページや特定の製品ページを入力すると、そのページの内容に特化したジャーニーが生成されます。
Q. 生成結果の精度はどの程度ですか? サイトに記載されている情報の量と質が精度に影響します。情報が少ないサイトでは抽象的な内容になることがあるため、生成結果を叩き台にして人の手で補足・修正することをお勧めします。
Q. 料金はかかりますか? 無料で利用できます。アカウント登録も不要です。
Q. LLMOとの関係は? カスタマージャーニーマップに含まれる「AIプロンプト」の列が、LLMO施策の設計に直結します。顧客が各段階でAIにどんな質問を投げかけるかを把握することで、AI検索での露出を高めるコンテンツ設計が可能になります。
Q. 何度でも使えますか? 回数制限はありません。事業やサイトの変化に合わせて何度でも再生成できます。
まとめ
カスタマージャーニーマップは、SEO・LLMO施策の起点となる重要なアセットです。URLを入力するだけで数分後には初稿が完成するため、「作ること」のハードルは大幅に下がりました。
まずはツールを試して、生成されたマップを叩き台にチームでの議論を始めることをお勧めします。
カスタマージャーニー設計ツール(無料・登録不要) https://umoren.ai/free-tools/customer-journey
